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ネガティブ感情との、正しい付き合い方、知ってますか?【書評】「幸福になりたいなら、幸福になろうとしてはいけない」

書評

不安がありすぎて、悩んでいる人「嫌な感情を追い払うために、相当な努力をしてきた。」

不安で眠れない人「嫌な感情から逃れるために、たくさんの本を読んで、たくさん試してきた。でも、効果がない。いったい、どうすれば?」

このような人向けの本です。

この本を読めば、

ネガティブな感情との、上手な付き合い方
そのために、具体的に何をすればいいのか?

ということがわかります。

自己紹介

この記事を書いている僕は、心理学勉強歴10年。
大学では、心理学と名のつく科目を全て履修していました。
他の科目は中途半端に勉強したのですが、心理学だけは面白すぎて、真面目に勉強していました。
そんな僕が、心理学的に見ても、とっても正しい、素晴らしい本をご紹介します。

まず、あなたに質問です。

自分の問題を、自分で解決しようと、努力したことはありますか?

恐らく、ほとんどの人が「ある」と答えるはずです。

    しかし、その解決しようとする行為自体が、そもそもの問題を作り出していたら…?

実は、

自分自身で解決しようとする行為(自分ではめちゃくちゃ頑張っている行為)が、さらに、あなたの心の傷を深いものにしている可能性があります。
    頑張っているのに、なぜ良くならないの???

と、首を傾げますよね?
「なんで!?私だけ?!」
と叫びたくなるかもしれません。

でも、正しい感情との向き合い方を知れば大丈夫です。

その、

①自分を改善させたいと思う強い心

②この本

があれば、確実に現状を変えられるはずです。

僕は、この本によって助けられた一人です。
この本は、

心理療法士であり、ストレスマネージメントの権威である、ラス・ハリスという方によって書かれた本です。
メンタリストDaiGoさんも、この本をオススメされていました。

さっきも少し言いましたが、ここまで読んでくれたということは、あなたは、

今の自分を、ちょっとでも良くしたい

と、感じている人のはずです。

こういうように自分自身を見つめている人って、あんまりいないと思います。
あなたは、もう、今の段階で、すでに、

自分を高めようと頑張っている、素晴らしい存在

です。

あなたの周りを見回してみて、どうですか?

    真面目に自分自身と向き合っている人、います?

そんな人、いませんよね?

    なんとなく生きている

という人ばっかじゃないですか??

この本を読んで、この本のことを実践していけば、
あなたは、以前よりも自分自身を知ることができ、上手に、

  • 不安な気持ち
  • 嫌な気持ち

と、付き合えるようになります。

もし試してみて、効果があったのであれば、是非、周りの人たちにも、その知識を、たくさんシェアしてください。
子供でも、簡単に使用できます。

前置きは長くなりましたが、本の簡単な紹介をしていきます。
僕なりに簡単にまとめますので、詳しく読みたい方は、是非、本を手に取ってみてください。
僕はこの本、1万円で売っていても、買います。

この本に、何が書いてあるのか?

それは、大きく分けて、3つです。

    ①ネガティブな感情との、正しい付き合い方は?
    ②ネガティブな感情と正しい付き合い方をしたら、次にすべきことは?
    ③自分にとっての価値あるものを、明確にする方法は?

という事が書かれてあります。

僕がこれから紹介するのは、

    ①ネガティブな感情との正しい付き合い方
    ②ネガティブな感情と正しい付き合い方をしたら、次にすべきことは? 

です。
これだけでも、相当な価値があります。

本当に心が「楽」になります。

簡単にですが、紹介していきます。

1 「どのように、ネガティブな感情と付き合えばいいのか?」

まずはじめに、これからご紹介する行為は、

  • 不快な感情を取り除く
  • 気分を良くすること

ではありません。
残念ながら、不快な感情は、消えません。
というか、消そうと思っても消せないはずです。

大切なのは、

その感情と戦わずに、そっとしておいてあげることです。

①ネガティブな感情を排除しようとしない

ネガティブな感情を、消そうとしたり、抑え込んだりしないでください。

やってみたことがある人は、わかると思うんですが、抑え込めませんよね?
抑え込んだとしても、またジワジワと湧いてくるはずです。

②ネガティブな感情を、他人が感じている感情のように扱う

「◯◯◯(自分の名前)は△△(ネガティブ感情)という感情を持っている」

と考えることです。

例:
あなたの名前が山田太郎だとして、

「山田太郎は、仕事で大失敗して、もう職場の人と会いたくない、という感情を持っている」

というように、自分のことなんですが、まるで他人事のように、自分のネガティブな感情を扱ってみてください。

③自分の心の中で繰り返している、ネガティブな感情を、明るい歌に乗せてみる

(僕はトトロの歌のリズムを使ってます)

    「私は〜仕事ができない〜♪」
    「私は〜なんで、ミスばっかりするんだろう〜♪」

このように、なんの歌でもいいので、ネガティブな感情で、勝手に替え歌を作ってみてください。
自分の好きな歌、知っている歌で構いません。
自分でやっていて、ネガティブな感情なのに、結構、笑えてきますよ。

④感情に名前をつける

    ・(おっ、またまた 「自分のことを攻める君」 が来ましたね)
    ・(あれ?ひさしぶりに「自分のことを、アホと言う君」も姿を表したな)

のように、勝手に自分の感情に、名前をつけてしまいましょう。

⑤感情を、声を変えて取り扱う

(僕は、ミスタービーンの声に変えてます)
ミスタービーンって、そんなに話さないんですが、僕はビーンの声が好きで、よく使わせてもらってます。

声は何でもいいです。

この本の中では、ミッキーマウスの声が出てきていました。
声を変えると、これまた、ちょっと笑っちゃうような、感じになると思います。

これらの対策の共通するところは、

自分の感情と、少しだけ距離を取る

というところです。
ここは、超重要ポイントです。

・感情を替え歌で歌う、
・山田太郎は職場の人と会いたくないという感情を持っている、と考える

など、

感情と近い距離で接するのではなく、ちょっと距離があることに気づくこと。

これが大事です。

感情を感じるのではなく、感情を見ることができれば、本当「楽」になります。

繰り返しになりますが、感情を押さえつけたり、殺したりするのではありません。
感情は、野放しにしておいてください。

「ネガティブな感情をそっとしておいたら、次にすべきこと」

①10回の深い呼吸(1日 5分×2回でも効果あり)

    いろんなこと考えるはずなので、考えたら、呼吸に意識を戻す。

    呼吸に戻っても、また何かを考えるはず。

    そしたら、また呼吸に意識を戻す。

またすぐに考えるはずなので、また呼吸に意識を戻す。
これの繰り返しです。

    (あっ、今、考えてしまってる(呼吸に集中してない))

と、自分自身で感じる(気付く)ことが大切

これができるようになると

①思考と距離をおける
②思考に「支配されそうな時」に気付くことができる
③思考に支配されそうになっても、注意を元に戻すことができる

ということが出来るようになります。
すなわち、感情と距離を取ることができます。

絶対に感情と戦わないこと(しつこいようですが、大切なので何回も言います)
戦いそうになったら、深呼吸してください。
深呼吸に意識を戻してください。

深呼吸する際に、空気が

鼻先→鼻毛の間→喉→肺→食道→鼻の中→空気を外へ出す

というルートを通る事を、思いっきり意識してみてください。

徹底的に呼吸に注目するのを、オススメします。
感情が出てきたら、そっとしておいて、意識を深呼吸に戻すことを、くり返し行ってみましょう。

この

感情と戦わずに、そっとしておいてあげて、ネガティブ感情がいなくなる(小さくなる、弱くなる)までには、多少のトレーニングが必要です。

はっきり言って、
簡単ではありません。

すぐに、ネガティブな感情が湧き上がってきて、あなたの心を支配しようとします。

呼吸に注目しても、すぐに戻ってきます。
終わりのない戦い、です。

でも、何回か行ってくると、

ネガティブ感情が出てくる頻度が下がってくる

んですよね。
以前よりも、弱く感じることもあります。

このように感じられたら、もうマスターです。

あとは、ひたすら、感情と戦わず、呼吸に注目することを、繰り返していくだけです。

家の中の静かな環境でなくても、
信号待ち、休憩時間、などでも簡単に行うことができます。

最後に

感情は

・天気
・ラジオ

のようなものです。
天気のように、常に存在して、常に変わり続けます。

ラジオのように、

ずっと何かが流れています。もちろんネガティブな情報も、たくさん流れていきます。
    でも、そんなにずっとラジオ聴きますか?
    ラジオで流れていることを、全て受け止めますか?

「受け止めないですよね?」

でも、これが感情になってしまうと、真面目に、ずっと受け止めてしまうんですよね。

    (あーどーしよー、ミスったーマジ恥ずかしい。)
    (周りは私のこと、どんな目で見てるだろう?)
    (できない人と思われた!絶対!)

なんて思ってしまいます。
このラジオの番組(番組名:私ってどうしようもないチャンネル)を、無意識にずっと聞いているようになりますよね。

でも、全然、大丈夫です。

感情=ラジオ(私ってどうしようもないチャンネル)

ですから。

ラジオと同じく、

あなたの役に立つ情報があれば、役に立てればいいし、役に立たない情報であれば、深呼吸して、何もしないでください。
    あーミスったー!

って、あなたにとって、役立ちます?
役立ちませんよね。

あなたの役に立たない情報は、そっとしておいてあげてください。
あなたがミスをしたのであれば、

「ミスしてしまった…もう終わりだ…」

と思うより、

「これからどうすれば、このミスを最小限に食い止められるか?」

を考えた方が、良いですよね。

そうすれば、もしかしたら、

・あの人は、失敗しても、対応がとっても早い。
・ミスをすぐに認めて、立派だ。おそらく、自分に自信があるのだろう。

という評価になるかもしれません。

ここまで紹介したのは、書籍内の一部分です。
しかし、今、ご紹介した点が、この本の一番大切な部分だと感じています。

このテクニックを使えば、どんなネガティブな感情がきても、大丈夫

とまで思っています。

ネガティブな感情を、消すことはできません。
消そうとすると、確実に、また返ってきます。

感情と、どう付き合うか?
感情を、どれくらいの距離で、どのように感じるのか?

が重要なんです。

この本の中には、今回ご紹介した、
ネガティブ感情との付き合い方以外にも、あなたの人生を豊かにしてくれるテクニックが満載です。
それら、全て、お金もかからず、すぐに取り書かれるものばかりです。

僕は3回読みましたが、少なくとも、あと5回は読もうと思っています。
本当におすすめです。