sajitake Written by sajitake

死産を経験した後、旦那が妻にすべきこと(夫目線)

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この記事は

・子供を亡くしてから、妻が別人のようになってしまった
・以前のように明るい妻に戻ってもらいたい

と思っている人(旦那様)に向けて執筆しています。




この記事を読めば


・死産を経験した夫婦において、旦那様が奥様にどう接していくか?


という事を知ることができます。



私は現在、3児の父です。3番目に産まれてくるはずだった子供は妊娠5か月で子宮頸管無力症という症状により、死産しました。妻は今では以前よりは元気になりましたが、子供を亡くした直後は、話しかけても反応がなく、家事も手が付かないような状況でした。
この記事に関しては、その状況で私が妻に行ったこと(効果があった事)を紹介していきます。



もくじ

1 死産を経験した後、旦那が妻にすべきこと(夫目線)
 ① 自分に対して行う事
 ② 妻に対して行う事
2 やってはいけないこと




※この記事は3分で読めます。





1 死産を経験した後、旦那が妻にすべきこと(夫目線)





① 旦那様が自分に対して行う事


ア 意識改革
奥様は、あなたが悲しんでいる気持ちと比べ物にならないくらい悲しみ傷ついているということを、心に刻みます。
俺だって悲しんでるよ!と思う旦那様もおられると思いますが、奥様の方のが、深い傷を負っていると思います。24時間一緒にいた存在が突然いなくなるのは、とてつもなく辛い体験だと思います。
私はこの認識が甘かったです。
もちろん私も子供を亡くした後、妻と号泣し、その後、1週間、夜一緒に泣いていました。しかし、その後は泣いている妻を家に置き去りにし、出張や夜勤の仕事をしていました。その間、妻は誰も頼る人がおらず、とても悲しい思いをしたと思います。妻には本当に申し訳ないことをしました。
私はその時(死産後、もう1週間も経ってるのだから妻の心は回復しただろう)という誤った認識で仕事に出掛けていました。もちろん妻の心の傷は、2週間で回復するはずがありません。
私のように妻の心の傷が癒えていないのにも関わらず、仕事を優先してしまう、若しくは奥様を第1に考えることができないという旦那様は、私の他にもいらっしゃるのではないでしょうか?
旦那様自身もとても辛いとは思うのですが、何よりも第1に奥様のことを考えるべきだと思います。そして大事なことは、奥様の様子をしっかりと見て、それに対して想像力を膨らませて自分が動いていく、という意識を常に持つことが大切だと思います。

イ 本やブログで知識を得て、妻の今の心境を理解する
知識がない、若しくは経験をした人の話を聞いたことがないために、旦那様については当事者意識が薄くなってしまうという事もあると思います。恐らく死産後については、奥様に気軽に話しかける事は出来ないと思いますので、本やブログを通じ様々な人達の経験を調べ、奥様の現在の心境を理解しようとする事をお勧めします。本やブログを読むことによって、その時に奥様が本当に求めている言動や行動も想像しやすくなり、行動しやすくなると思います。



 





② 妻に対して行う事


ア 黙って優しく寄り添う
黙って(余計なことは言わない)というところがポイントです。男性はどうしても、女性が傷つくような余計なことを言ってしまいがちです。しかも状況が状況なので、この時の失言は一生、奥様の心に深く刺さったままになってしまいます。自分の意見は地雷を踏む可能性はないか、しっかり言葉を選んで発言するようにするようにしましょう。その為にも本を見て勉強したり、経験者の話を聞くのは効果的です。私は途中から発言するのが怖くなり、妻が発言したことだけに反応するようにしていました。

イ 体や心を労わるような言葉を掛ける
「体は大丈夫?」や「何かできることはある?」など相手を気遣った言葉を掛けます。この時は奥様が泣いている姿を何度も見ると思います。その際は優しく声を掛けたり、黙って寄り添ってください。


ウ ※エクスプレッシブライティングを奥様と一緒にやる(余裕があれば)

※心理学で筆記開示と呼ばれる心理療法です。数々の実証研究で高い効果が確認されています。やり方については、”夜、寝る前に8分~20分程度、今日、自分が体験したネガティブな経験についての悩みを、包み隠さず書きまくる”というものです。      

どんなことを書いても構いません。
寝る前に思ったことを、8~20分書きまくってください。
これによりストレスが軽減されることがわかっています。
一緒に行うことで、習慣化できる確率が上がりますので、旦那様自身も行うことをお勧めします。

妻に聞いたところエクスプレッシブライティングは、かなり効果があったようです。今でも習慣で続けています。







2 やってはいけないこと


① デリカシーのない発言、態度 
「次の子はいつ作る?」
「もう体、大丈夫でしょ?」
「子供が死産(流産)したのは、お前の体に問題があったんじゃないの?」
こんな言葉を言ったら、その事を奥様は一生忘れないでしょう。
奥様の心と身体はすぐには元通りにはなりません。
長い時間が必要です。
しつこいようですが意識改革は必ずしておいたほうがいいと思います。
男性は、何も考えず心無い言葉を言ってしまう時があります。
そうならないためにも意識改革をすることをお勧めします。

②出産後(死産、流産)すぐに活動させる
死産を経験後の女性は、心はもちろんのこと、体もかなりのダメージを負っています。最低でも1か月以上は奥様が動かなくてもいいようなサポート体制を構築しましょう。恐らく奥様はそのようなサポート体制を構築する気力さえ無くなっていると思います。

③死産した子供と同じ年くらいの子供と会う
奥様は絶対に産まれてくるはずだった我が子を想像します。
(産まれてきたら、あのくらいの大きさだったのかな…)
(産まれてきたら、あんな泣き声だったのかな…)
など様々なことを絶対に想像すると思います。
可能であれば、奥様と赤ちゃんには会わせないことがいいと思います。

これは私(旦那)の意見ですが、私にもこの感覚がありました。
友達の子供が産まれたという事でお祝いを渡しに行ったのですが、素直に喜べない自分がいました。笑顔で産まれたばかり赤ちゃんの特徴を話す友人を見て、なんだかとても悲しい気持ちになりました。
恐らく、妻のその時の心境はとても複雑で苦しいものだったに違いありません。









まとめ



奥様には旦那様しかおりません。
頼れる人はあなたしかいません。
その人にデリカシーのない言葉を言われたり、非協力的な態度を取られたら、とても悲しくなると思います。

仕事等、色々な制約はあるとは思いますが、意識改革をして行動を変えていけば奥様も徐々に徐々に回復してくるはずです。

お互い頑張りましょう。